【製品名】
5軸マシンバイス 5AU-75-130 Q-ロックエレメント QLA-KS10.3 エアーブローガンバルブ QLA06G
【導入前の課題や問題】
機械テーブルのロータリーテーブル用治具はワーク形状によってマシンバイスとチャックを使い分ける必要があり、交換時間が10分以上かかっていた。
【対策と導入後の効果】
メーカー担当者に提案を受けたQ-ロックエレメント(空圧)とエアーブローガンバルブを組合わせたロータリーテーブル用のベースプレートを採用、装着した。あわせて機械テーブルへの平置き用にも同じシステムを組んだベースプレートを採用し、ロータリーテーブルと平置きの間を同じ治具を行き来できるようにした。ワークに応じて、同じ機内で平置き側でワークを加工後、これをクランプしたままロータリーテーブルへ装着できるので、治具+ワーク交換時間は1分程度で行えるようになった。
Q-ロックエレメント QLT26
1ロットが2000枚単位のアルミワークの加工を行っているが、内段取りでのワーク着脱と交換により機械停止時間が約15分/回も費やしていた。ワークの着脱作業を1日に8回行った場合、120分は機械が停止した状態だった。
Q-ロックエレメントを採用し、外段取り方式に変更した。機内で加工中に、作業者は機外でワークのセッティングを行い、加工終了後に治具プレートの入れ替えだけで済むので、機械停止時間が3分となった。この結果、1日当たりの加工枚数を増やすことができ、他の仕事も進めれるようになった。
マグネットチャック MTBP630HD70S
ロ630横型MCの新規導入を行い、従来の□500のイケールをブッシュ穴加工用治具として使用した。但し、治具の位置決めやクランパーによるセッティング時間が30分以上必要だった。
□500のイケールのクランプ作業をスイッチ操作だけで済むマグネットチャックに変更した。本体に高さ位置決め用のマグハイトブロックや側面に位置決めプレートを設置し、段取り時間が10分程度になった。
Q-ロックエレメント QLT32
□630横型MCの新規導入を行い、治具製作時間と製作コスト削減のため、従来から使用している□500のイケール治具も活用できないか検討した。あわせて□500横MCの仕事量が多い場合でも□630横MCでも回せる体制作りを行った。
□500のイケールのベース部裏面にQ-ロックエレメントQLT32ブッシュを取付け、□630側の8パレ中1パレにQLT32ピンを取付けたベースプレートを作成、□500のイケールを追加できるようにした。Q-ロックエレメントの採用で、イケールの取付け穴の問題はなく、イケール交換の際の位置決め手間がないため、簡易パレットチェンジャーのように使用している。
Q-ロックエレメント QLT19 マルチオートクランプ MR121A
ワークの着脱は機内作業の為、この間の機械停止時間が長い。また位置決めブロックへの手押し、クランプのボルト締め作業により手間がかかっていた。
Q-ロックエレメントを採用し、治具プレートを2枚にした。1枚が加工中に、1枚は機外でワークの着脱を行い、機械停止時間が25分短縮が出来た。またクランプをボルト締め方法を見直し、マルチオートクランプを採用し、クランプ作業時間は10分短縮できた。
Q-ロックエレメント QLA19
2種類の専用治具があり、治具交換の手間と精度の再現が困難なため治具を取り外すことはしてこなかった。このため治具ごとに立型MCが専用機化されており2台のMCが必要となっていた。このため、ワークの有無や数量によって、機械稼働率がバラついていた。
Q-ロックエレメント(空圧式)を採用し、治具の取り外し、取り付けを行うようした。精度の再現性も問題なく、専用化されていたMCが、状況に応じて使い分けが出来るようになり、機械稼働率のバラつきも解消できた。
測定機用治具システム MJIGS-8E アルミサブテーブル ALSB4555
測定時間の短縮をテーマに、治具の見直しを検討した。測定するワークの数量が多い為、専用治具の製作を行っていたが、類似ワークも多く、あわせて治具の保管場所にも困っていた。(製作コストと時間ロス、スペースの無駄)
本当に専用治具が必要かどうか、購入した測定機用ジグシステム MJIGS-8Eで実際に組み立ててから判断をするようになった。これで対応できるものは、治具製作を止めて、必要な場合のみ専用治具の製作とした。セット内容がコンパクトのため、保管場所の問題もなく、使わない治具の処分を行った。
フレックスサポート FLS88R
球面なワークやバランスが悪いワークが多く、機械加工で使用するジャッキやクランプで都度、治具構築をしていた。ただワークによって30分以上かかる場合もあり、効率が非常に悪かった。
ピンがワークに沿ってくれるフレックスサポート採用した。ワークの安定性も良く、単純にワークを置いてレバーを回すだけなので、治具構築時間が無くなった。ワークが大きい場合も、4角にフレックスサポートを並べるだけなので治具に悩むことが無くなった。
測定機用治具システム MJIGS-8E アルミサブテーブル ALSB2525
製品別に自社で専用ジグを製作していたが、数も多く管理が大変だった。
汎用的に使える測定機用ジグシステムに切り替えて、専用治具の製作が減った。治具の管理も容易になり、測定に専念できるようになった。
マルチオートクランプ MT121AQ-ロックエレメント QLT19A
横押しの手締めクランプを使用して、20個取りをしていたが、締付時間が5秒×20個で100秒かかっていた。ワーク数量も多く、キリコ清掃やワーク着脱時間もあわせて30分かかっていた。
Q-ロックエレメントを採用して、機外でワークの着脱を行うことにした。この外段取り化によって25分の短縮が出来た。また1回の操作で締付けができるマルチオートクランプを採用し、締付時間の短縮に繋げた。
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