ガススプリング【注意点】

選定上の注意点

■ガススプリングは無負荷の状態が最大長でありガス反力が最小になります。
ガス反力が大きいものは、人の手で縮ませる事が難しい為、ガススプリングを最大長で取付けられるようにして下さい。最大長が扉を実際に使用する角度よりも広がった状態で取り付く場合はストッパなどを使用して角度を調整して固定して下さい。
(例.扉を0°(水平)から90°(垂直)まで開閉させたいが、そのガススプリングが最大長となる120°まで開いた状態で取付け、90°の位置まで戻してストッパで固定する。)

■ガススプリングが最も縮んだ時に、ロッド取付け部とロッドガイドの間に10㎜程度の余裕を持たせて下さい。

■ガススプリングのストローク以上に扉が開く場合、あらかじめ扉にストッパなどをつけ、ガススプリングに引っ張り荷重がかからないようにして下さい。製品破損の可能性が有ります。

■ガススプリングを扉などに使用した時、ロッド軸方向以外の力を加えないでください。製品破損の可能性が有ります。そのため通常、扉などには2本1組で使用して下さい。

■ガススプリングのロッドを下向きとし、稼動範囲内で垂直より60°以上傾く場合は、取付角度フリータイプのガススプリングを選択してください

■取付角度フリータイプ(GSKF)は、ガススプリングのロッドを下向きに設置する事を推奨します。一部の機種を除いて最大長付近で減衰効果が得られます。

■ガススプリング内部及び取付部・扉のヒンジ部などの摺動抵抗などを考慮の上、選定して下さい。

■ガススプリングは、扉などの開閉の補助を目的としており、扉などに突風や重量の増加など外的な要素が加わると扉などが動いてしまう恐れがあります。
また、「使用上の注意」に反し、ガスが抜けると扉などが動いてしまう恐れがありますので、扉の状態を保持する場合は、掛け金・支え棒などのストッパを取付けて下さい。

■ガス反力は、カタログ上、最大長-10㎜時と最小長+α㎜時の2点が記されております。
一般的に、ガス反力は比例変化しますので、必要なストローク時の反力を求める時は、図のようにこの2点を直線で結んで、知りたいストロークの個所を読み、推測して下さい。

■カタログ上のガス反力は20℃の時の値です。20℃以上の時はガス反力が大きくなり、20℃以下の時はガス反力が小さくなります。

■仕様・用途など不明な点はお問合せ下さい。

選定上の注意点
選定上の注意点

■記載の選定方法は、あくまで計算上のものなので、使用ガススプリングの決定の際には必ず実機や試験機などでご確認下さい。

使用上の注意

■ガススプリングを水、海水、洗剤、薬品等がかかる場所に使用しないで下さい。外観の錆及び錆に起因するガス・油漏れの可能性が有ります。

■ガススプリングにごみ・ほこり・粉塵・砂・泥等が付着すると、シール部に噛み込み、ガス・油漏れの可能性が有ります。

■ロッドやロッドガイドに潤滑油等を注油しないで下さい。シールを痛め、ガス・油漏れの可能性が有ります。

■ガス・油漏れが発生した際は、直ちに使用を中止して下さい。

■ガススプリングに傷・打痕を付けぬよう使用して下さい。作動不良及び、ロッド傷に起因するガス・油漏れの可能性が有ります。

■ガススプリングに曲げ荷重、こじれ、ねじれを加えないで下さい。ガス・油漏れ・取付け部破損等の可能性が有ります。

■ガススプリングの取付部を回転させて使用しないで下さい。両取付部の角度が異なると、曲げ荷重やねじり荷重が発生し破損の可能性が有ります。

■ガススプリングを微振幅での使用及び、微振動が加わる場所で使用しないで下さい。シール部が摩耗しガス・油漏れの可能性があります。

■ガススプリングが最も縮んだ時に、ロッド取付部とロッドガイドの間に10mm程度の余裕を持たせてください。

■カタログ上のガス反力は20℃のときの値です。20℃以上の時はガス反力が大きくなり、20℃以下の時はガス反力が小さくなります。

■使用・保管時の製品温度は、-20℃~60℃の範囲としてください。運送(陸海空)は、上記が守られた状態で行ってください。

■分解しないで下さい。

■仕様・用途など不明な点はお問合せ下さい。

破棄上の注意

■破棄の際、火中に投じないで下さい。封入されている窒素ガスは不燃性ですが、火中に投じるとガスが膨張したり、シール等が破損してガス・油が噴出し非常に危険です。

■ガススプリングはボール盤に水平にしっかり固定した上で、チューブの取付け部側端面から10㎜~20㎜の位置に、3㎜~5㎜のドリルで穴を開け、ガス抜きを行った後に廃却して下さい。
このとき、内部オイルや切粉が内部圧縮ガスにより飛散する恐れがあるため、必ず保護メガネをかけて作業して下さい。また、必ず廃却する前に、ロッドを縮めて伸びてこない事とを確認し、内部のガスが抜け切っている事を確認してから廃却してください。

破棄上の注意

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